三越伊勢丹のインターネット通販戦略の無謀さ


アマゾン超える宅配実現を=三越伊勢丹HDの杉江俊彦社長:時事ドットコム

正直利益を目標としていないAmazonに対してインターネットから程遠い企業がAmazonに通販の領域で勝とうというのは無謀な話だ。これは挑戦というより無駄死にする未来しか見えない。Amazonは最初から利益はすべて投資に回すとして、通販だけでなくAmazon Web Servicesというような強大なインターネットインフラを築くことにも成功している。僅かな利益をあげることが精一杯な一百貨店企業になにができるのだろうか。

Amazonプライム会員は国内で200〜300万人、世界には7000万人ほどいると言われている。昨今ヤマトのがAmazonからの委託を一部撤退との報道もあったが、Amazonは独自で配達システムを構築、プライムナウというサービスでは注文から1時間で商品が届く。

またアパレル通販といえばZOZOTOWNも言及しないわけにはいかない。つい先日ゾゾスーツも発表し、通販での最大の弱点のサイズ感への最大のソリューションを提供した。むしろゾゾスーツの出来栄え次第では、店頭で人が図り提案するより正確なものが提案できるようになり、これまでの弱みだった部分が強みに変わる可能性も十分にある。ゾゾタウンでの配達1〜2日で届くことが多く、コンビニ受け取りにも対応しており、配達に関する不満は多くないと思われる。

ではどのようなユーザー体験を提供することでAmazonに勝とうというのか?

三越伊勢丹ホールディングスの杉江俊彦社長(56)。急成長を続けるアマゾンジャパンの商品宅配について「高齢者を中心に、段ボール箱が過剰なことなどに不満を持つお客さまがいる」とし、信頼性の面で「アマゾン以上の届け方をしたい」と意気込む。

段ボール箱が過剰になるというような正直批判にもなっていないような事しか言えいていないわけである。Amazonのダンボールにも工夫はされており、出来る限りガムテープを使わず、簡単に開けられ、解体もしやすいように接着剤や設計にもこだわりが見える。これまでのようにダンボールを開けるめんどくささ、たたみづらさという悪い体験に変化をもたらした。

百貨店はむしろ箱をさらに包装紙で包むという過剰包装を辞めることは今でもない。

今後の通販サイトの在り方については、「商品の写真と値段だけ載せているようでは駄目だ」と指摘。商品ごとのきめ細かな提案を行うとともに、百貨店の店頭にない取引先のアパレル商品なども一元的に扱えるようにし、ファッション通販サイトの「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」に近いモール型のサイトを再構築する方針だ。

何ら具体的安がなく、目指すところをZOZOTOWNとしてしまっている。そうであれば、すでに巨大企業となったZOZOTOWNを利用すれば良い。

もちろんここで全てを語っているわけではないだろうが。インターネット通販でAmazon・ZOZOTOWNに勝とうというのは挑戦ではない。現代において一見まっとうに見えるかもしれないが、大西社長退任後は、従来の百貨店の古い考えを踏襲した戦略だけだ。時間を掛けて(場合によっては時間もかからず)滅んでいくようにしか見えない。

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