百貨店の夏セール開始


7月12日から三越伊勢丹グループのセールが始まりましたね。

伊勢丹新宿夏のセール初日は6400人 「ギャルソン」が圧倒的人気│WWD JAPAN

昨年よりも開店に並んだ人数は増えたようです。セール時期を変えていない三越伊勢丹がこうして支持されているというのは業界としても喜ばしいことではないでしょうか。

その一方でこのような記事も

大手百貨店、3社が増収=早めのセール効果-6月:時事ドットコム

6月の百貨店売上高は大手3社、Jフロントリテイリング、高島屋、そごう・西武は増収となった。が、これは結局セールの前倒しが起因しているだけで、トータルで見たら前年と同じかそれ以下であろう。

この見出しも「セール効果」という表現をしており、悪いことではないという意味に聞こえるが、結局業界全体の首を締めているということを全く自覚していない。

それでは7月はどうやって売上を取るのだろうか。

そもそもセールをこうも早くやってしまうと本当に消費者というのは定価で買うのが馬鹿らしくなってしまう。夏本番前の6月にもう夏物がセールで変えてしまうのだ。いったいいつ定価で夏物を買うのだろう。ファッションが好き、新商品が好きという人ならそんなの気にならないかも知れないが、昨今のアパレルの状況を鑑みてもやはり消費者の不信感はあるように思える。

それから夏のセールとっても全くお祭り感がない。正月のセールはまだ正月の雰囲気、福袋効果もあってかお祭り感がある。以前も紹介したが、グーグルトレンドを百貨店で検索してみると、百貨店の検索が大きく増えるのは明らかに年末年始なのである。それに対して夏セールの6~7月には全く検索結果が増えていない。

百貨店 - Google トレンド

このお祭り感がない原因の一つはセールの前倒しもある。セールを前倒しだ!と叫んでいるのは百貨店で各アパレルメーカーはそうはいってもそんな早くにセールを展開するところばかりではない。

撤退してしまったが、例えば三陽商会時代のバーバリーはセールをやらないため、夏のセールだろうが冬にセールだろうが一切セールはやっていない。

夏のセールなんて特に百貨店に行くとわかるが、セールをやっているブランドやっていないブランドがあまりにも混在している。同じメーカーでさえ別れてしまっていることもある。それではみるだけでも一苦労だ。

本当にセールで売上を取ろうという考えっていうのは何も考えていないに等しい、またはそれ以下だ。当たり前だが安く売ることで利益を削っているのだから。

この盛り上がりの無さを感じると、本当にあらゆる意味で「セール」を見直さなければ行けないと感じてしまった。

にほんブログ村 企業ブログ 卸売・小売業へ