2017年10月のデパート情報百貨記事一覧

クイーンズ伊勢丹の売却、三越伊勢丹で早期退職推進へ


小売業界で独り勝ち、百貨店はなぜ“復活”したのか – MONEY PLUS

8月9月が好調だったからと行ってこういう記事は少しどうかと思う。少なくとも年間通しての成績で判断すべきである。そもそも好調というのは前年を超えたということだけだ。これまでの下がり幅を考えると全く楽観視はできないし、この好調も百貨店の努力というよりも、外需などの外的要因が大きいと思われる。

 

クイーンズ伊勢丹、おまえもか 編集委員 田中陽 :日本経済新聞

三越伊勢丹がスーパー事業である、クイーンズ伊勢丹を売却することになった。2017年3月期まで5期連続の営業赤字で、2期連続で債務超過ということであれば、手をつけざるを得ない。こういった見切りが早めにするべきだ。小売という観点では同じだが、全く別の商売である。

 

三越伊勢丹、早期退職促進へ 退職金、課長級は最大倍増:朝日新聞デジタル

三越伊勢丹が、管理職の早期退職制度を見直す。退職金の加算額を、部長級は最大で5千万円にし、課長級では最大で倍増させる方向だ。これはつまり部長クラスを雇っていると、1億ぐらい損害が出るので辞めてくださいという意味だろう。この条件で会社を辞めたとして、他に就職先があるのだろうか。百貨店の仕事は誰でもできる大変な仕事の典型だ。先日堀江貴文氏が炎上していた話に似ていると思う。

「保育士は誰でもできる」発言で波紋呼んだ堀江貴文氏 現場が語る現状 - ライブドアニュース

お客様の気持を汲んで、従業員の気持ちを汲んで、商品知識を高めてというのは簡単なことではないが、やれば誰でもある程度のレベルには達する。

ただ客商売の最たるもので、ストレスも大きい仕事なのは間違いない。ただ専門的な記述が積み重なるわけでもないので、他の業種で活かせることはあまりない。百貨店で長期で働くにはそれなりの覚悟がいるだろうし、ある程度の期間働くと、なかなか降りることができなくなる。

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高島屋の働き方改革、横浜高島屋で保育所導入


高島屋が働き方改革強化 在宅勤務を本格導入 サテライトオフィス20カ所設置も(1/2ページ) - 産経ニュース

働き方改革で高島屋が在宅業務を本格導入とのことだ。本社部門やバイヤーなどの従業員が在宅で仕事ができるようになる。ただ店頭には当然人員は必要で、各テナントには各ブランドの従業員が立っている。こうした取り組みは必ず評価すべきだが、実際に店頭に立っている人間の勤務体系が一番辛くなりがちだ。

頻繁に昼夜逆転→死亡率高く きついシフトをマウス実験:朝日新聞デジタル

上記ニュースは昼夜のシフトに関してだが、百貨店の所謂早番・中番・遅番というものも、生活リズムが一定にならず、体への影響は間違いなくあるだろう。

店頭業務は大変だが誰でもできる仕事で給与が上がりづらい。ただ百貨店の強みは店頭にあるのは間違いない。店頭業務の労働環境改善に対しての各社のアプローチも期待したい。

例えば

高島屋、従業員向け保育所 横浜店、来月から試験導入 :日本経済新聞

女性が多い職場でこれまでなかったのがむしろ不思議なくらいだ。もちろん少しでも売り場・ストックを広げたいという気持ちからすると、なかなか難しかったのかもしれない。ここでいう従業員が、横浜高島屋で働くすべての従業員が入るのかは少し微妙なところだが、こういう取り組みで優秀な人材は確保していきたい。

 

大丸松坂屋/心斎橋店北館の核テナントとしてパルコ導入(2017.09.28)|流通ニュース

大丸松坂屋は清々しいほどもう百貨店をやらないようだ。大丸松坂屋は、2021年春開業予定の心斎橋店北館に同社グループのパルコを導入すると発表した。

もはや看板だけが売りの百貨店だと思っていたが、もはやその看板すらも使う気がないようだ。

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丸栄閉店、働きやすい百貨店業界、北朝鮮リスクの株価影響など


創業400年、名古屋の丸栄閉店へ 再開発で脱・百貨店:朝日新聞デジタル

興和は、傘下に抱える名古屋のしにせ百貨店、丸栄を閉店して取り壊し、2020年をめどに新しい商業施設を開く方針だ。

丸栄の閉店はかねてより噂されていたが、現実のものとなった。利益がでないのなら閉店するというのは至極まっとうな決断と言える。別に商業施設自体が不審なわけではなく、現在の百貨店という特殊な業態が問題なのだから、耐震性の問題も併せて、解決できるというわけである。駅前に需要のない商業施設を感情論でおいておくのは誰も得をしない。

こういったニュースは悲しむべきものではなく前進したものだと捉えるべきだ。

 

小売・サービスで女性が働きやすい上位50社 | 就職四季報プラスワン | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

少し前の記事になるが、三越伊勢丹が小売・サービス業で女性が働きやすい企業1位に選ばれた。小売・サービス業は割りと所謂”ブラック”になりやすいため、この業界で1位を取ったからと言って社会的に、かなり働きやすいのかは、正直な感想では本当かな?と思ってしまう。

ただ、2位には高島屋がランクインしており、大手百貨店は軒並みトップ10に入っている。このような指標は社会的価値もあり、採用等にもつながるため、引き続き期待したい。

 

<東証>三越伊勢丹が一段安 北朝鮮リスク再燃で訪日関連株安い :日本経済新聞

こちらも少し前の記事になるが、北朝鮮リスクがドメスティックな業界と思われていた百貨店業界の株価にも影響しているようだ。

これまでは単純に景気指標として百貨店の売上は参考とされてきた。そしてこれからは世界情勢も関連して百貨店業界の株価が参考にされる時代になったのだ。

 

そごう・西武の3~8月期は減収増益 衣料品は不振続く│WWD JAPAN

そごう・西武での3~8月期は減収増益に終わったようだ。これはあきらかにそごう柏店、西武旭川店、西武八尾店、西武筑波店の4店舗を閉鎖したことによる影響だ。

赤字店舗を閉鎖することで利益が確保できる。その利益で基幹店の改革を進めていって欲しい。

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百貨店大手5社増収、閉店後の伊勢丹新宿店でランウェーなど


百貨店大手5社増収 9月、秋冬衣料や高額品好調 :日本経済新聞

大手百貨店5社が2日発表した9月の売上高は全社そろって増収だった。インバウンドが増え、高額な宝飾品などの販売が大きく伸びた。

ただ注意が必要なのはインバウンドも高級品が増えたのも喜ぶべきことではあるが、昨年は台風などの悪天候の影響で売り上げが小さかったという背景もある。前年と比べると必ずこういった見え方の違いが生まれてしまう。

また記事の中では9月の気温が低かったことにより、秋冬物の売り上げが伸びたとあるが、それはまた10月以降の売り上げが下がることを意味するかもしれない。もちろん早く売れることはセールではなくプロパーの売り上げになるという意味でもあり喜ばしいことである。やはり単純な売り上げの推移を見るのではなく背景を踏まえて売上を見てほしい。

 

午後10時、閉店後の百貨店にランウェー 伊勢丹新宿店:朝日新聞デジタル

百貨店とは大抵駅直結など、好立地なものが多い。そして、百貨店の営業時間はアサ10時から遅くとも21時ぐらいだ。高い家賃(持ち家もあるが)を払っているのだから時間を有効に使うことも大事だろう。もちろん単に営業時間を伸ばすだけではだれも幸せになれない。

今回のようなファッションショーをこの時間に開催することにどのような意味があるのかわからないが、普段売り場として存在する場所でのファッションショーは見る人にとっても新鮮に映るだろう。このような取り組みは継続して取り組んでほしい。

 

阪神百貨店が11日から「めざせ日本一! 2017阪神タイガース応援セール」 - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)

正直ここまでいくとやりすぎじゃないかと思ってしまう。もちろん顧客が喜び、売り上げにつながり地域の発展につながればいいが、目先の利益のためだけにセールを開催してほしくはない。セールの”安売り”はやはり控えるべきだ。

 

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伊勢丹松戸店 来年3月に閉鎖を発表、百貨店にロボット売り場など


神戸新聞NEXT|経済|そごう神戸店H2O譲渡 店長「魅力向上の好機」

そごう神戸店が本日、10月1日にそごう・西武を傘下に持つセブン&アイ・ホールディングスから、阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オーリテイリングに譲渡された。

当面はそごうの看板を掲げながら営業を続けるようだ。この先どのようにして看板を阪急阪神に変更していくかは検討中だそうだ。あまり情報が入ってこないが、これまでの従業員体制はどのようになっているかが気になるところだ。

 

ロボット売り場を開設 10~20種類、触ったり使ったりOK 高島屋新宿店、来月4日

このところ百貨店とIT関連のニュースが続いていたが、今週もまた新宿高島屋でロボット売場を開設というニュースだ。この新宿高島屋の件もおそらく販売と言うよりもショールームという意味合いが強いだろう。もちろん程度によるがロボットなどのハイエンドなハードウェアは、ある程度の値段がするのでいちど触ってから購入したい点、百貨店の顧客層の一致という点から百貨店が選ばれているのだろう。

これまでの販売と言う業務から離れることになるが、売上利益が出ていれば何の問題もない。新しいビジネスをどんどん模索していってほしい。

 

伊勢丹松戸店 来年3月に閉鎖を発表 | NHKニュース

三越伊勢丹ホールディングスは、業績の低迷が続いていた千葉県松戸市の伊勢丹松戸店を2018年3月に閉鎖すると発表した。

何度も申し上げているが、閉店はもちろん暗いニュースではあるが店舗数や売上高がすべてではない。採算の取れる店舗での業績を伸ばし、取れない店舗は閉鎖していく方針で間違いないだろう。規模の利益という言葉があるが、すでにこの百貨店の規模では規模の利益はあまり見込めないだろう。

全国百貨店売上高も6兆円を割り込んだというニュースが大きく報じられていたが、大事なのは利益をあげることなので、採算の取れる店舗で大きく勝負してほしい。

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