2017年08月のデパート情報百貨記事一覧

そごう・西武、西武船橋・小田原店を閉鎖、8月の長雨は恵みの雨?など


そごう・西武、西武船橋・小田原店を閉鎖 :日本経済新聞

また閉店のニュースとなってしまった。そごう・西武が西武船橋店と小田原店を2018年2月末に閉店する。16年に2店舗の閉鎖、17年には2店舗の閉鎖に加え2店舗の譲渡、そして18年にもすでに2店舗の閉鎖が決まってしまった。

もちろんこれは素直に悲しむべきことだけとは思わない。売上・利益の取れるところで勝負するということは悪い選択ではない。赤字店舗は利益の取れている首都圏の足を引っ張るだけの存在なのである。

そごう・西武はそごう千葉店を2018年3月に改装することにしている。そういった取り組みも赤字店舗を減らすことで加速させられる。もちろん店舗の閉鎖はブランド価値を既存させることにもなり、ニュースは大々的報じられ、百貨店の凋落をいかにも感じさせられる。勝負のできる店舗で良いニュースを待ちたい。

また話は変わるのだがこのニュースを見て、そごう・西武の店舗一覧のホームページをみた。↓

株式会社 そごう・西武

店舗一覧を見たかったのだが、そごうと西部でわかれてしまっていて非常にわかりづらい。看板の違いに対する意識はなるべく薄めてほしいというのは管理人の気持ちなのだが…こだわりがあるのだろうか。

さらに話はかわるが、そごう・西武のホームページは各ページのタイトルすべて「株式会社 そごう・西武」となっていてSEO対策が全くなされていない…もちろんこれだけの会社になるとそこまでやる必要はないのかもしれないが、本当に消費者が欲しい情報を与えられる体制が整ってるのかこの点からも疑問に思ってしまう。(この辺はITとかホームページ制作の知識なので百貨店事業とはあんまり関係ないです…)

 

都心長雨、百貨店に恵みの雨? 8月東京5%プラス :日本経済新聞

8月は21日連続で雨が振り、百貨店売上も厳しいものとなってしまうだろうと予想していたが、予想を裏切り好調のようだ。

8月の消費者の動きは遠出が多いのだが、雨によって近場のレジャーとして百貨店を選択する人が増えたようだ。百貨店の多くは駅直結や直結でなくても傘なしでアクセスできるとことが多い。

8月はそもそも百貨店の売上は大きくない。セールもお中元も終わり、秋物が本格的に売れるわけでもない。少し中だるみの期間だ。今回の事例も参考になるかもしれない。

 

~京が香る百貨店~ 松栄堂×ジェイアール京都伊勢丹 香りの演出:時事ドットコム

京都伊勢丹で各フロアで匂いの変えたお香でお客様を迎える取り組みをするようだ。匂いはかなり好き嫌いが分かれて、嫌いだけでなく人によっては頭痛や吐き気を催す人もいる。この取組をするというのはなかなか決断できない内容だろう。従業員にそういう人がいると業務に支障を来す場合もある。

実際どのような香りでどのくらい強いのかわからないが、面白そうな企画ではある。

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三越伊勢丹のTポイント離脱、高島屋のdポイント導入など


三越伊勢丹、「Tポイント」離脱…成果上がらず : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

これは元々ターゲット層があっていたのか?という疑問はありつつスタートしていたと思われる。2016年5月に導入とのことだので、たった1年で撤退の決断が下された。これは成果が上がらなかったというのはもちろんあるが、大西洋前社長が退任したことが大きいだろう。

三越伊勢丹の人間のプライドから言ってTポイントと同列に並べられることは許せないはずだ。1年で見切りをつけたのは成果が上がらないと言うより、単純にやめたかったという気持ちがあったのではないだろうか。これは三越伊勢丹の改革や改善というよりも逆戻りしてしまっているように見えてしまう。

もちろん消費者目線で言っても、ポイントシステムのわかりづらさ、ハレの日にケの日を思い出すことになってしまうという意見ももっともなことではある。

その一方で以下のニュースも同時に目についた。

ASCII.jp:高島屋オンラインストアなど4サイトが「dポイント」導入

タカシマヤでdポイントがたまる!つかえる!|高島屋

高島屋のオンラインストアと一部店舗でdocomoのdポイントが導入となった。ただ、JR名古屋タカシマヤではポイントが貯まらないなど複雑さは大きくなってしまっているように見える。このdポイントカードというのはどの程度の普及率なのだろうか。docomoがやってるとは言え、管理人はこのカードを見たことがない。

ポイントが複雑になり、そのポイントカードの普及率もなんとも言えない上に、たまりづらいとなると導入のメリットとは…と思えてしまう。

おしゃれより、おしゃべり?そごう千葉店、売り場4割に縮小

セブン&アイホールディングスの傘下にいられるのか?という噂さえされてしまっていたそごう・西武だが、そごう千葉店(千葉市中央区)の別館「ジュンヌ」を、2018年3月までに全面改装する。ファッション関連の売場を現状の7割から4割に下げるとのことだ。カフェやワークショップが楽しめる手芸品店の出店を増やすとのこと。

「従来の常識では考えられなかった」(そごう千葉店店長)とおっしゃっているそうだが、この程度で常識を超えたというのが…

もちろん少なくとも従来の店舗にはなかった(カフェや飲食がファッションフロアにあることはこれまでもあったが、より融合した形になるのか?)ものであり、まだ全貌は明らかになっていない。来年3月の改装を楽しみにしたい。

 

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そごう・西武存続の危機?、丸井は百貨店?など


セブン&アイHD/18 百貨店、存続の危機毎日新聞

セブン&アイHDのそごう・西武が苦境に立たされているのはある程度周知の事実だ。この記事にある鈴木会長の退任後、さらにグループ内で厳しい状態にあるという話もある程度わかっていたことだ。

ただ、さすがに関西店舗の譲渡がそごう・西武の社長にまで知らされていなかったとうのは驚きだ。本当にサラリーマン社長という言葉が似合う。

それはそうとこの記事の冒頭で西武福井店の従業員が駅前でチラシを配っているということが述べられている。どうしてこういう効率の悪いやり方をするのだろうか…そしてこれを報じる側も美談のように語るのは辞めて欲しい。

人件費の高い人間にこういう機械的なことをやらせてなんの意味があるのか…アルバイトを雇ってやらせるのならともかく…

この仕事を従業員がやるということはこの人達の普段やっていた仕事は、ビラ配り以下の能率でしたという証明となってしまう。事実そうかもしれないが、そうだとしたら本業の仕事で売上を上げる方法を考えて欲しい。

こういうビラ配り等は結局、会社の偉い人が喜んだり、体外的に苦労しているという同情は買えるかもしれないが、何の意味もなさない。

 

丸井はもはや「百貨店では無い」8期連続増益の理由 | ZUU online

この記事は事実誤認が多い…そもそも丸井は百貨店ではない

百貨店とは経済産業省によると「衣・食・住の商品群の販売額がいずれも10%以上70%未満の範囲内にあると同時に、従業者が常時50人以上おり、かつ売り場面積の50%以上において対面販売を行う業態」としており、丸井は売上の殆どを衣料が占めている。日本百貨店協会にも属していない。

もちろんこんな定義には何も意味はなくて、インターネットでは”万”を超える商品が買える自体、”百”という種類はかなり少ない。色んな商品を並べている百貨店より、衣料を百貨揃えている丸井などのショッピングセンターのほうが百貨店に映っている可能性はある。

もう1点上記記事では丸井はフィンテック事業を伸ばしているとあるが、丸井がやっているのは単純なクレジットカードビジネスである。それをフィンテックと言ってしまうと進歩がなくなってしまう…

 

ここにもAI 横浜銀行 高島屋横浜店 :日本経済新聞

先週も高島屋のAI導入について書いたが、今週も同じようなAI関連の記事が。店内等にカメラ・センサーを配置、各飲食店の待ち時間をデジタルサイネージで表示するというものだ。

これの精度にもよるのだが、うーん…という感想はやっぱりある。もちろんこれから様々AIを導入していくステップなのかもしれないが。

百貨店の強みはやはりお客様への提案力なのだから、店内の買い回りや、買い物履歴から品揃えを決めていくという、人の勘に頼らない店作りに活かしてほしい。

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三越伊勢丹純利益源も本業は好調、高島屋でAI導入など


三越伊勢丹の4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比2%減の48億円だった。主力の百貨店事業は採算改善で堅調だったが、前年から税負担が増えた。

三越伊勢丹の4~6月期、純利益2%減 税負担増、本業は好調 :日本経済新聞

記事によると、税負担が増えたが、2店舗の閉鎖もあってか、売上は下がったものの、営業利益は上がっているようだ。

そんな中でこんな記事を見つけた

高橋愛も注目☆三越伊勢丹のプライベートブランド「BPQC」で上質定番アイテムをゲットしたい!

三越伊勢丹がプライベートブランドに力を入れていることは聞いていたが、どうにも何を作っているのか伝わってこなかった。このサイトを通じて初めてBPQC当ブランドを知ったが

BPQC

このサイト内で思うのだが、三越伊勢丹のブランド!ってのをほとんど押していないのがあまりよくわからない。三越伊勢丹っていうブランドは通じると思うし、プライベートブランドっていうのは原価率が高くてお得って言うものなのだから、押して言って問題無いと思うのだが…そごう・西武のLimited Editionも同じことを思ったが、三越伊勢丹についても同じことが言えてしまった。もちろんブランドとして確立したいという気持ちがあるのだろうが・・・

 

H2O、セブン&アイと百貨店譲り受けの契約締結 :日本経済新聞

そごう・西武の関西3店舗の譲渡日付が決まった。2017年10月1日だそうだ。関西圏の百貨店情勢もそうだが、労働者の異動など、内部的なものもみものだ。

 

高島屋向けに「お客様の声」を自動分類するAIシステムを開発|フューチャー株式会社のプレスリリース

高島屋がAIを利用してお客様の声を自動分類、作業の20%を省力かすると発表した。ただこれが本当に使えるレベルなのかはわからない。

今の言語処理であれば、お客様の声のクラスタリング程度はそれなりの精度でできそうだが、この「AI」と呼ばれているものがどの程度のものなのかによる。メディア向けに、または社内の出世競争の道具として、AIの導入が行われただけなのであれば、かなり意味のないものになっている気がする。

それに内部の作業の効率化より、お客様に提案する何かにAIを使ってよりよりサービスを提供するということにフォーカスしてほしかった。

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