2017年05月のデパート情報百貨記事一覧

14ヶ月ぶりに全国百貨店売上高がプラス、百貨店の屋上でビアガーデンなど


2017年5月第4週の百貨店ニュースのまとめです。

今週は珍しく(笑)明るい話題から

4月の全国百貨店売上高、14カ月ぶりプラス 訪日外国人けん引 :日本経済新聞

日本百貨店協会が23日発表した2017年4月の全国百貨店の全店売上高は4527億円だった。既存店ベースでは前年に比べ0.7%増、14カ月ぶりに前年実績を上回った。インバウンド消費が好調だった模様。

細かい数字に関してはまたアップ予定です。弊サイトも見づらいですが、この発表をPDFでの表のみというのが百貨店の寂しいところですが・・・

ただ国内に関しては前年比0.2%減と振るわない。もちろん需要のある層をターゲットにする必要はあるが、売上の95%は国内需要であるので、まだまだインバウンドに大きく頼ることもできないのが現状だ。

 

中元商戦始まる、福岡の百貨店 : 最新ニュース : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

もうお中元商戦は始まっている。お中元は関東関西で送る時期も変わってくる。

お中元は、関東なら7月初旬~7月15日、関西なら、お盆を8月に行うため、7月下旬~8月15日までに贈るのが一般的。以下の記事を参考にしてみてほしい。

 

お中元・お歳暮の正しい時期はいつ?気をつけたいマナー10ヶ条 | 株式会社LIG

中元・歳暮の文化はかなり廃れてきているものの、なお需要はある。もちろん送りたくて送っている人は少数な気はするのだが…

ただ日頃お世話になっている人に送るもので、感謝の気持ちを表すのには丁度いい…と言いたいところだが、そうであれば誕生日とかのほうがちょうどいいのでは…?とも思ってしまう。

今の百貨店の姿勢は売上を取るという姿勢しか見えず、どういう魅力的な商品が揃えられるのか?というところばかりにフォーカスしているようにみえる。

そうではなく、どうして送るのか?どうして中元・歳暮が必要なのか?というところに焦点を当ててみてはどうだろうか?

 

百貨店夏商戦「体験」あつく 屋上でBBQ、七夕イメージの総菜 :日本経済新聞

昔の百貨店の屋上といえばちょっとしたテーマパークのようで、子どもが乗り物で遊んだりしていたが、すっかり大人のための広場になってしまった。

ビアガーデンやBBQが楽しめるところにしているところが多く、週末は予約も取れないほどの盛況だ。需要によって業態が変化していくことは素晴らしいことなので賛成だ。問題はここでの集客が下階層まで波及しているのかということだ。

さすがにビアガーデンだけで取れる利益はかなり限られている。簡単なところで言うと、ビアガーデンでデパ地下の惣菜を展開してみるなど、広告も兼ねて見てはどうか。

 

三陽商会、背水のコート「新ブランド」 脱百貨店じわり :日本経済新聞

 三陽商会は、新しい自社ブランドのコートを9月下旬からセレクトショップなどで発売すると発表。三陽商会はバーバリーとのライセンス契約が切れてから売り上げが低迷。SANYOの名を冠した自社ブランドを育てライセンスに頼らない会社を育てていく。

三陽商会はバーバリーのライセンス契約が切れた後、マッキントッシュロンドンの展開をしていったがうまくいっていない。SANYOの名を売っていくことに仕方なくかじを切ったようだがどうなるだろうか。品質に関しては折り紙付きなので問題ないと思うが、バーバリーはうまくいってマッキントッシュロンドンがうまく行かなかった事例をみると、看板がいかに重要かを感じる。

百貨店もダメだダメだと言われているが、その看板の力はまだまだ健在。SANYOというブランドをいかに育てられるか楽しみだ。

* * *

そごう・西武武蔵小杉SHOP撤退、三越伊勢丹の組織再編など


5月第3週の百貨店ニュースのまとめです。

今週は悲しいニュースから

武蔵小杉の小型百貨店「西武・そごう」が8月末に閉店 | Fashionsnap.com

そごう・西武は、神奈川県・川崎市にある商業施設「グランツリー武蔵小杉」の小型店「西武・そごう 武蔵小杉SHOP」を8月末に閉店する。

 「低収益が課題」、というところで閉店の決断に至ったようだ。

管理人も何度か武蔵小杉SHOPは見に行ったことはあるが、人の少なさは非常に感じていた。イトーヨーカドーやレストランはいつも賑わいをみせていただけに、武蔵小杉SHOPの寂しさがよく伝わってきたのを覚えている。

グランツリーに出店という、セブン&アイホールディングスの利点を享受していながら残念な結果である。これからは「選択と集中」ということなので、利益の取れるところで勝負をしていってほしい。

一方でこのようなニュースも同時に飛び込んできた

大丸松坂屋百貨店のアウトレットストア『Matsuzakaya Outlet Store』が 5月25日(木)より「三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島」に出店します - 産経ニュース

松坂屋アウトレットストア『Matsuzakaya Outlet Store』を5月25日(木)より、「三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島」に常設オープンする。

大丸松坂屋百貨店は、常設・期間限定含め、一昨年から5店舗のアウトレットストアを運営中。

小型店を撤退する百貨店もあれば、出店を進める百貨店もある。大丸松坂屋は自社での販売を弱めているところで、こういった出店は、どういった体制なのか気になるところ。看板だけ貸して、商品・販売員はテナントまかせといったところなのか。さらに都心ではなく、桑名という地方での出店というのも面白い。

アウトレットなので、近郊都市からの客が見込めるということだろう。

 

【三越伊勢丹ホールディングス】4つの百貨店がひとつに。組織再編でシェアード化を進める - M&A Online

外部の人間の立場からすると、こういった中で抱える問題というのは本当に理解できない。大西洋前社長もこういった内部での問題から退任に追い込まれたようだった。

三越と伊勢丹、大丸と松坂屋、そごうと西武、阪神と阪急、これらそれぞれも内部では未だに出身がどこだとかで揉めていると思われる。

長い歴史、あまりにドメスティックな環境で続けてきたためにこういった状態になっている。売上・利益を上げることだけに一刻も早く専念してほしい。

 

スーツから下着までオーダー可能 小田急百貨店の挑戦|MONO TRENDY|NIKKEI STYLE

こういったオーダーというところは百貨店の強みが発揮されるところではないだろうか。近年、オーダースーツなど、様々な商品が個人で格安でオーダーできるようになってきている。

ただこういった個人への丁寧な対応というのは一番長くやっているのは百貨店である。店舗ごとには顧客も抱えているし、接客のノウハウもあるはずだ。

ただ一点、新興企業とのやり方として違いがあるとすると、接客のノウハウがシステム化されているか個人に技術が蓄積されているかの違いが考えられる。

新興企業は新しい技術も取り入れ、どのお客様にも平等に高いサービスを提供できるように体制を整えている。

一方百貨店は、システム化というより、看板に見合った接客をするような雰囲気作りしかできていない。もちろんそれも個人の意識としてかなり重要なことだが、どうしてもサービスにばらつきがでてしまう。

「みんながんばれ」でないやり方が求められる。

* * *

セブン&アイ関西2百貨店譲渡、日本百貨店協会が新体制など


5月第2週の百貨店ニュースのまとめです。

今週はこちらから

セブン、関西2百貨店譲渡=H2Oと合意、そごう西神は除外:時事ドットコム

セブン&アイ・ホールディングスは11日、そごう神戸店と西武高槻店の百貨店2店舗を、H2Oリテイリングに譲渡することで合意したと発表した。一括譲渡を検討していたそごう西神店(神戸市)は含まれず、セブン&アイ傘下で再建を目指す。

2017年10月1日に譲渡、金額は非開示。改装による休業はせず、店舗の名称も当面変えない。システム更新などに合わせ、数年内の名称変更を予定している。

そごう西神店については、売却金額に加え、建物を所有する神戸市から、現在の店舗の運営体制を維持してほしいという要請があったことから、売却を見送り、2店舗にとどめる方針を固めた。

そごう・西武は首都圏の事業に注力することにしているようだ。地方店も次々と閉めている。親会社のセブン&アイグループは好調を維持いている一方、強力な親会社のバックアップを受けてもなお苦境に立たされている。

 

日本百貨店協会が新体制、新会長は三越伊勢丹HDの赤松憲氏 | Fashionsnap.com

日本百貨店協会が新体制となった。三越伊勢丹の社長が大西洋氏より変わったことから新会長も変わっている。

勉強不足は否めないが、正直この日本百貨店協会というのがどのような役割を果たしているのかイマイチわからない。沈んでいく業界内で力を合わせるのではなく、力ある業界の力も借りられるよう、もっと開かれた場を用意するべきである。

 

【買い】J.フロント リテイリング (3086)百貨店時価総額 首位の座 三越伊勢丹、初の陥落 今後に注目 | 株経ONLINE - 投資家向けニュース配信サイト

三越伊勢丹ホールディングスが11日、百貨店業界の時価総額首位の座を初めてJフロント・リテイリングに明け渡した。この2社は対象的な戦略を取っている。

三越伊勢丹は自社商品を自社で販売してく。百貨店事業の強化

Jフロントリテイリングはテナント業へのシフト、脱百貨店を掲げる。

これまではJフロントリテイリングに軍配が上がっているが、これからはどうだろうか。

* * *

百貨店4月売上高大手4社ともプラス、お客さん参加型イベントについてなど


5月第1週の百貨店ニュースまとめです。

まずはこちら

百貨店4月売上高、4社ともプラス 18カ月ぶり、株高や訪日客が牽引 | JAPAN style 訪日ビジネスアイ

大手百貨店4社が5月1日発表した4月の既存店売上高は、前年同月比0.8~2.9%増だった。4社ともプラスになったのは平成27年10月以来、1年半ぶりとなる。

インバウンドの好調に加え、春物衣料が好調だったようだ。インバウンドは全体に占めるシェアはまだまだ低いものの、旅行者数は年々増えており、インバウンド需要をの刈り取りが重要となる。

人口は首都圏以外は減少する一方、首都圏でも増加は2020年ごろまでと見られている。一方現在約2000万人の訪日外国人旅行者数は、政府は年間4000万人を目標にしており、現実に旅行者数は増え続けている。

旅行者数が増えている限り、インバウンドの売上が伸びることはある意味当然であり、プラスかマイナスかではなく、どれだけ売上を伸ばせられるかが重要となってくる。

小売業というあまりにドメスティックな産業ではあるが、海外に店舗を構える百貨店もある。これからの戦略に注目したい。

 

5月5日 女子高生が牛刀振るい、マグロ解体ショー 大阪の百貨店:朝日新聞デジタル

マグロ解体ショー云々というよりも、お客さん参加型のイベントというのは増えていくべきではないかと管理人は考えている。SNSやインターネット放送などの隆盛の一つの要因にインタラクティブ体験というのが挙げられる。

自分自身がそのコンテンツに入り込むことで一緒に作り上げる達成感を味わえるのだ。Twitterであれば芸能人・有名人にリプライを送ることで会話ができたり、新しい情報が手に入ることもある。インターネット放送であれば自分のコメントが放送の内容を変えることだって十分にありえる。

百貨店での労働環境というのは必ずしも素晴らしいものではない(もちろん企業・場所によるが)。土日出勤、クレーム対応、そもそも業界自体が斜陽となっているため、売上確保に四苦八苦しなければならない。

それでも「百貨店で働いている」というのはある程度華やかな世界で働いているという意味に繋がる。そういった体験をできるだけ多くのお客さんにしてもらう、できれば若い人たちにやってもらうことで、リクルートにも売上にも長い目でみれば繋がるのではないのかと考えている。

最後は以下のニュース

ゾゾタウン、三越伊勢丹超えの下剋上…もう服が売れない百貨店、存在意義消失の危機 | ビジネスジャーナル

こちらは少し古い記事だがいかにZOZOTOWNが好調かががわかるはずだ。百貨店の敵はもう百貨店ではない。消費者が何を求めているのか、考える材料になるはずだ。

* * *

2017年3月全国百貨店売上高が発表されました


2017年3月の全国百貨店売上高が発表されました。

数字は以下のリンクを御覧ください。

全国百貨店売上統計|デパート情報百貨

3月の売上高は約、5,195億円で0.9%減とほぼ前年並みで推移したものの、13か月連続のマイナスとなった。
顧客別では、国内市場(シェア96.2%)は、前月から0.6ポイント改善したものの、1.6%減と8か月連続のマイナスであった。インバウンド売上(シェア3.8%)は、3月も桜鑑賞を目的とした訪日ツアーの増加などで好調に推移(24.6%増)し、4か月連続でプラスした。高額消費やインバウンドの割合が小さい地方では全地区マイナスと苦戦が続いている。

商品別では、主要5品目のうち、衣料品(4.6%減)は引き続き低調、好調を維持する化粧品(11.7%増)や資産効果による高額品(美術・宝飾・貴金属0.6%減)の復調から、雑貨(4.5%増)は4か月連続でプラスした。

インバウンドは引き続き好調なものの圧倒的に全体に占めるシェアが小さい。

「百貨店は外国人にしか向いていない!」という意見もあるが、インバウンドだけを狙っていても直近ではなかなか難しそうだ。ただ、長い目でみて、この数字を伸ばして行くことは非常に重要となる。

商品では化粧品が相変わらずの好調で、全体のトレンドはこれまで通りとなっている。

 

にほんブログ村 企業ブログ 卸売・小売業へ