2017年04月のデパート情報百貨記事一覧

GINZA SIXオープン、Amazonプライムナウへの三越伊勢丹出店など


4月第3週の百貨店ニュースのまとめです。

 

まずはこちらのニュースでしょう。

「GINZA SIX」オープン 2500人が列つくる:朝日新聞デジタル

東京・銀座の松坂屋銀座店跡地に完成した複合商業ビル「GINZA SIX」が20日オープン。朝から開業を待つ約2500人が列をつくり、予定より10分早い午前10時20分にオープンした。

こちらの店舗は日本百貨店協会には登録されていないので、百貨店ではない。というか脱百貨店を掲げた結果がGINZA SIXなので当たり前ではあるのだが。

GINZA SIXは地下6階、地上13階。店舗数は約240でその半数以上が「旗艦店」と位置づけており、中央通り沿いには、「セリーヌ」「ディオール」など6つのラグジュアリーブランドが、2~5層の大型メゾネット店舗を構える。

以下のリンクの記事が非常に面白かったので載せておく

銀座最大の商業施設「GINZA SIX」が“脱百貨店”をめざす必然

このなかではっとさせられたのが

 百貨店は売り上げ志向、SCは賃料志向

 というところだ。百貨店は日々の売上高を伸ばすために商品を並べることにこだわり、SCは高い賃料を設定できる「施設環境を整えよう」とするインセンティブが強くなる。

百貨店はスキあらば商品を並べるのでバックヤードも商品量はすごいことになっている。数年前どこかの百貨店で、従業員用の階段にダンボールを並べており、消防より撤去命令が出ていたこともあった。どこにインセンティブがでているのか言われてみればわかりやすい。

そしてGINZA SIXははラグジュアリー感があり、上質な空気を提供している。商品もそれに見合ったものとなっている。それだけのものを売らなければいけないくらいの賃料が銀座にはあるし、それだけのものを消費する人たちが銀座にはいるのだ。管理人も近いうちに店舗を訪れて味わってくるつもりだ。

 

 

アマゾンが「Amazonフレッシュ」を開始、最短4時間で生鮮食品を届ける仕組みを解説 | ネットショップ担当者フォーラム

アマゾン、ドラッグストアや百貨店の商品を配送 :日本経済新聞

Amazonの攻勢が止まらない。これまで自社仕入れのみの品揃えだったものがドラッグストアのココカラファインとマツモトキヨシ、そして百貨店の三越伊勢丹の商品も

プライムナウ(商品が最短1時間以内で届くサービス)で提供される。

さらには生鮮食品までのAmazonでの販売を開始した(一部地域)。Amazonの品揃えは百貨店の商品もカバーしており、全く関係ない話ではない。ここにすかさず商品を並べてくるのが三越伊勢丹である。大西洋前社長が進めていた話であったのだろうか…

百貨店同士の争いはとっくに終わっており、インターネットを含めた小売で競争していることを認識しなければならない。

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丸栄の上場廃止、百貨店でイースター?など


2017年4月第2週の百貨店ニュースのまとめです。

 

今週は名古屋の老舗百貨店、丸栄の上場廃止のニュースがありました。

丸栄、上場廃止へ テナント中心、百貨店から完全撤退も:朝日新聞デジタル

親会社である興和株式会社の完全子会社化となり、百貨店事業からの撤退も考えているそうだ。ラオックスの入居などでてこ入れしてきたが、再建には「構造的な改革が急務」(丸栄の野原太二雄社長)と判断した。

これからはテナント業へ切り替えていく。

 

また実際にテナント業へ切りかえた百貨店のニュースがこちら

変わりゆく銀座の象徴、百貨店がテナント施設に : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

銀座の松坂屋がGINZA SIXとしてリニューアルするのが4月20日。

東京・銀座地区最大となる4万7000平方メートルの商業フロアに約240の店舗が出店。クリスチャン・ディオールやフェンディなどの高級ブランドをはじめ、出店する店舗の半数以上が旗艦店という位置づけで、高級感のある雰囲気作りを意識している。

百貨店業界といえども小売業は小売業だ。顧客が望むのは何かを考えた結果が、脱百貨店、テナント業への切り替えだ。ここまで成功させてきたJフロントリテイリングなだけに期待したい。

 

ホテルや百貨店も参入 イースターは春の街を変えるか|MONO TRENDY|NIKKEI STYLE

イースターはまだ日本には馴染みがなく、イースターの文化を流行らそうとする商業的な流れによく思わない意見も多い。ただ、管理人としては面白ければそれでいいのではないか?という考えだ。別に誰もクリスマスもバレンタインデーも本来の意味なんて考えておらず、ただ楽しいから乗っかってやっているだけ。イースターも楽しいイベントになるならやるし、ならないならやらない。消費者はただそれだけを選択するだけだ。

その市場原理を信じて百貨店は行動を選択してほしい。

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業界の〝巨人〟に挑む!ガイアの夜明けをみて


テレビ東京系の「ガイアの夜明け」でアダストリアについての特集があった。

2017年4月11日放送 業界の〝巨人〟に挑む!|日経スペシャル ガイアの夜明け : テレビ東京

アダストリアと言うとまだ馴染みがないかもしれないが、2015年までは株式会社ポイントで以下のブランドを抱えている

・GLOBAL WORK

・LOWRYS FARM

・HARE

・BARNYARDSTORM

などなど、ブランド名を聞けば知っている人も多いだろう。

選択肢の多い現代、企業・店舗としてはブランド・客層はある程度絞って行くのが定番可と思いきや20ブランド以上展開している。

福田 三千男会長は、ラーメンにもカレーにもいろいろ種類がある。ブランドを増やすのが目的ではない、時代の要請に応えているだけ。とのこと。

そして番組内で特集が組まれていた

アレも、コレも、ラクに。 | LAKOLE

LAKOLEというブランド、ターゲットは老若男女だ。ただ、誰にでも適用できる機能性を持たせており、

【つよくて、ながもち】ホーロー風テーブルウェア | [公式]ラコレ(LAKOLE)通販

軽くて割れないホーロー風のカップや

【汗ジミ軽減】スラブクルーポケットTシャツ | [公式]ラコレ(LAKOLE)通販

汗ジミにならない素材の開発など、他にはない、今までなかった、誰もが助かる商品の展開をしている。

そして追いかけるは「ユニクロ」「無印良品」だ。ただ、真似するのではなく、それをも越えようとしているのだ。そして働いている人がすごく若い。若いというのは実年齢ではなく、見た目・気持ちの若さだ。時代の流行に敏感で、今よりも良いものを探す、自分を高めるという考えが身についている人たちだ。

翻って百貨店はどうなのだろうか。前年実績を見て、隣の百貨店を見て、今売れているところ、目指すべきところを見ているのだろうか。働いている人も、疲れている人が多いように見受けられる(完全に主観だが)

何が売れるかを徹底的に考え実践するか、何が売れているのかを徹底的に考えなければならない。百貨店なんかではいまだに「市価調」といって、自分の目で見て勉強するというのが大事とされている。そして見に行くのは他の百貨店、その百貨店も売上に苦しんでいるというのにだ。

百貨店以外の売上分析というと以下のようなものもある。

売上、在庫レポートの作成を自動化する仕組みを短期間で導入のクラウド利用事例|クラスメソッド

オンプレミスのサブシステム群のAWS移行 / 数百万通のメルマガ配信用のコンテンツ配信基盤のクラウド利用事例|クラスメソッド

ビームスやユナイテッドアローズはAWSを使用して売上等の情報管理を徹底している(AWSとはAmazon Web Serviceの略でAmazonがやっている世界最大級のクラウドサービスAWS について)。今の時代経験でものを売れる時代ではない。

百貨店のどの企業もここまで徹底的に分析・実践できているのだろうか。

百貨店ほど(店舗での)様々な売上情報を集められる企業はないのではないのだろうか。その強みを活かしてほしい。

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ビックカメラ船橋東武店誕生、大丸松坂屋×千趣会×一休 など


2017年4月第一週の百貨店ニュースのまとめです。

まずはこちらから

東武百貨店船橋店にビックカメラ、今秋 :日本経済新聞

ビックカメラ船橋東武店(仮称)が誕生

東武百貨店は6日、船橋店の2~3階にビックカメラが今秋出店すると発表した。東武百貨店船橋店がある船橋駅前では、JR東日本が地上10階・地下1階建ての複合ビルの建設を進めている。

大きくない百貨店はこういったやり方でいいのではないのだろうか。東武もバックグラウンドは鉄道会社でしっかりしているとは言え、百貨店業界では力はさほどない。自ら考え売っていくのには限界がある。

大丸松坂屋のように看板貸しをして、商売上手に売上を取ってもらう、それでいいのではないか。

 

−4月3日 そごう・西武/ママのインスタグラマーと新ブランドを開発 (2017.04.04)|流通ニュース

そごう・西武は4月20日、ショッピングサイトe.デパートで、働くママに向けた新ブランド「LUALLA(リュアラ)」を発売する。

商品開発にあたっては、「ママ」インスタグラマー3人と協力しそごう・西武の専門家チームが、自社内でモノ作りを行った。そごう・西武のショッピングサイトe.デパートのみで販売。
インスタグラマーにはマイクロインフルエンサーと呼ばれるフォロワー10万未満の女性インスタグラマー3人を起用した。

SNSを販促の手段としてやるのは当たり前で、大枠で見れば間違ってはいないと思う。ただ、一緒になって商品を作るのではなくて、どうやったらインフルエンサーに取り上げてもらえるか?を考えるべきではなかったのだろうか。マイクロインフルエンサーは身近に感じるという点が人気の出る理由の一つだ。それを、企業とコラボしお金の匂いをだしながら商売させても消費者には響かない。

さらに、今夏のブランド名「LUALLA」だが、こういった名称でそごう・西武のブランドとどう認知してもらうのだろうか?そごう・西武のプライベートブランドのメインは「Limited Edition」だ。それすらも認知されていないに、更に分化させてしまっている。Limited Editoin by~~という風にせっかく何にでも対応できるようにしているのに、あまり理解できない。

 

−4月5日 髙島屋免税店 SHILLA&ANAタカシマヤ タイムズスクエア 11 階に 4 月 27 日(木)オープン

2017 年 4 月 27 日、タカシマヤ タイムズスクエア 11 階に、空港型市中免税店「髙島屋免税店 SHILLA&ANA」をオープンする。
A&S 髙島屋は、外国人旅行者がより便利に買物を楽しめる商業施設の構築を目的に、商品調達・売場編集力、集客・誘致力、空港型市中免税事業ノウハウなど、合弁 3 社(㈱髙島屋、全日空商事㈱、㈱ホテル新羅)それぞれが持つ強みを最大限に発揮していく。

こういった外国人(旅行者)向けのサービスの拡充は国内で批判する人が必ず出てくる。ただ、企業としては売上が、利益が取れる最善のやり方をやるだけだ。こういった取組が一層旅行者に魅力に映り、旅客数が増えればそれはまた非難している人の利益ともなる。

 

−4月6日 大丸松坂屋×千趣会×一休 カタログギフト『Premium&Premium』誕生

株式会社大丸松坂屋百貨店と株式会社千趣会は、株式会社一休と共同開発した、パーソナルなカジュアルギフト需要に対応したカタログギフト『Premium&Premium(プレミアム&プレミアム)』を 2017 年 6 月 1 日(木)より発売する。
レストランや宿泊施設、スパ・エステ施設を掲載した一休.com ギフトの体験カタログと、大丸松坂屋百貨店が監修した百貨店取扱商品も掲載するグルメカタログの 2 冊がセットになった『Premium&Premium』を千趣会が提供する形だ。

相変わらず業界の型にハマっていない大丸松坂屋だ。何度も言うが、こういった取り組みが必ず成功するわけではないし、失敗することのほうが多い。ただ、百貨店は斜陽産業だ。今までのやり方では必ず失敗する。新しい取り組みは失敗することのほうが多いというだけなのだ。

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2017年2月 全国百貨店売上高が発表されました


2017年2月 全国百貨店売上高が発表されました。

詳細は以下リンクより。

全国百貨店売上統計|デパート情報百貨

2月の売上高は1.7%減で12か月連続のマイナス。前年が閏年による営業日数減のほか、土曜1日減の影響から総額では前年に届かなかった。
顧客別では、春節の月ズレが心配されたインバウンド(シェア4.7%)が、購買客数(17.2%増)、売上高(9.6%増)ともに好調に推移も、国内市場(シェア95.3%)は2.2%減で7か月連続のマイナスとなった。
商品別では、主要5品目(衣料品、身のまわり品、雑貨、家庭用品、食料品)のうち、好調な化粧品(+12.9%/23か月連続プラス)が牽引した雑貨が3.7%増で、3か月連続のプラスを記録した。

・営業日数増減 27.7日(前年比 -0.9日)
 ・土・日・祝日の合計 8日(前年比 -1日/土曜 1 日減)

 

1月売上発表時に春節のズレからインバウンド需要が見込めないと当サイトで伝えたが、その予想をいい意味で裏切り、インバウンドは売上9.6%増となった。

ただ、インバウンドはシェア5%未満と全体における割合はまだまだ低く、全国百貨店売上高は1.7%減となった。

売上は下がるが、大事なのはまずは利益であり、お客様に楽しんでもらえる売り場作りである。店舗数も減っており、全体の売上に対して一喜一憂することなく、売場作りを追求してほしい。

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2回目のプレミアムフライデー、百貨店の楽しそうでないお客さんたちなど


3月第5週の百貨店ニュースのまとめです。

 

さて、今週末はプレミアムフライデーでしたね。年度末と完全に重なり、売上につなげるのはなかなか難しかったのかもしれませんね。

どうなる?プレミアムフライデー2回目、盛り上がりに欠ける状況…

プレミアムフライデーが2回めで盛り上がりに欠ける、本当に効果があるのか?といった批判はありますが、こういった取り組みもしつこく続けていくことが大事でないでしょうか。始まったばかりで、実際に導入できている企業も少ないですし、呼び込む側がより魅力的な施策を考えていくべきではないかと。官公庁に頼りっぱなしでは普及しないでしょう。

より消費者の選択肢が広まり、労働者の考えも変えられれば導入企業も増え、導入してない企業でも金曜日の消費は増えるかもしれませんからね。

百貨店としても毎月の取り組みとなり、マンネリ化しやすいですが定番のイベント+季節を感じれられるコトなどがまずはわかりやすいのではないかと思います。

 

それから今週BLOGOSで以下の記事もよく見られていたそうです。

百貨店の客って、楽しそうに見えない気がする。

筆者の主観というか感想に近いが、単純に客層を見て楽しそうではないなーと言うもの。大した意見ではないが、確かにそうだなぁと言うものだった。

”百貨店に行くときは「買わねばならぬ」ものであることが多い。手土産やお祝い、あるいは仕事や儀礼で必要なフォーマルな服。そういう時は、たしかに百貨店はいいのだけれど、ワクワク感は少ない”

百貨店に買い物に行くときは確かに、必要に迫られてという場合が多い。冠婚葬祭、ちょっとした土産、プレゼントなどなど。

用がなくてもロフトや無印良品は買い物に行っても楽しさがあり、買うつもりがなくても買ってしまうことも多々ある。百貨店にはそれがあまりない。もちろん価格層・戦略の違いはあるから一概には言えないのだが、それは百貨店全盛期にはあり、今はなく、百貨店の自らの意志でこの結果に至ったとは思えない。

まずは売上云々の前に、お客様の喜び・楽しさを追求する必要があるのではないだろうか。

 

−3月28日 高島屋 NIPPONものがたり

髙島屋では、伝統の技にフォーカスして、バイヤーが企画した限定販売品を中心とする
『NIPPON ものがたり』を、2014 年より、春・秋に展開している。
婦人・紳士のファッション、呉服、リビング用品、食料品まで多岐にわたって、日本各地の「技」を紹介する。外国のお客様にもお楽しみいただけるよう、日本語、英語、中国語を並列して表記した商品カタログもご用意した。

日本のものを特集するというのはありがちなものの消費者にはやはり魅力的に移り、インバウンドを考えても悪くないと思う。ただ、どうしても百貨店がやると、洋服が一番に出てきてしまうあたり、面白みを感じられない…得意分野、利益率の高いもので勝負するのは王道ではあるのだろうが、それが通用しなくなってきているのもまた事実ではある。

 

−3月 29日 東急百貨店東横店「第3回 肉グルメ博」開催決定!

東急百貨店東横店は、年に一度の肉の祭典「第3回 肉グルメ博」を、5月2日から9日の8日間、開催する。今年は出店舗も増やし、肉マイスターの田辺晋太郎氏がプロデュースする肉料理の旨い、なかなか予約が取れない20店舗を超える人気店が出店。
昨年大好評であった焼肉弁当をパワーアップ。昨年1日限定で開店数時間で完売した<SATOブリアン>が、今年は2日間出店し、他に予約の取れない人気焼き鳥店<鳥しき>も1日限りで、<焼肉 大貫>などの人気店も日替わりで出店します。肉以外にも厳選地ビールや国内外のクラフトビールも一緒に楽しめる。

こういった「肉」という流行りのワードに遠慮なく乗っかってしまう東急百貨店のやり方には好感を覚える。さらに百貨店ではなかなかない、イベント内での飲酒も可能で、渋谷という場所柄もあるが、老若男女楽しめるイベントになりそうだ。

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