2017年03月のデパート情報百貨記事一覧

セブン&アイ営業益が最高に、三越千葉店・三越多摩センター店営業終了など


3月第4週の百貨店ニュースのまとめです。

 

まず、百貨店直結ではありませんがこちらのニュース。

セブン&アイ、営業益が最高に 17年2月期 :日本経済新聞

セブン&アイ・ホールディングスの業績が好調。2017年2月期は、連結営業利益が前の期比2%増の3600億円前後。6期連続の過去最高益だった従来予想(3530億円)をさらに上回る。プライベートブランド商品が人気のコンビニエンスストアに加え、総合スーパーのイトーヨーカ堂でコスト削減が進んだ。

ただ一方で純利益は前年を大幅に下回ったとみられる。会社計画は50%減の800億円。採算の悪化した百貨店と総合スーパーの店舗の減損損失により、1000億円規模の特別損失が重荷となる見込み。

セブン&アイホールディングスの百貨店部門といえばそごう・西武。コンビニ事業のPBは成功しているもののそごう・西武で同様に力を入れている「Limited Edition」はまだまだだ。こんな記事まで出てしまっている。

百貨店のプライベートブランドはなぜ上手く行かないのか | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン

元々鈴木敏文氏の強いリーダーシップでそごう・西武はセブン&アイ傘下に入った。昨年、鈴木会長が退任、その後にそごう・西武の関西3店舗のH2Oリテイリングに譲渡が決まっている。そのH2Oリテイリングはスーパーのイズミヤを傘下に入れるなど、業界再編はまだ終わっていない。

-3月21日 三越千葉店、三越多摩センター店 営業終了のお知らせ

三越千葉店、三越多摩センター店は、2017年3月20日をもって、営業を終了した。業界縮小、店舗数減は寂しいことではあるものの、必要なリストラは粛々と進め、利益を取れる業態に業態を変化させて行ってほしい。

 

-3月23日 新宿高島屋「人力車 体験サービス」を実施

 

新宿髙島屋では、海外からの来店が増えるシーズンのひとつである「お花見」の季節を迎えるにあたり、観光で訪れる外国人向けのコト消費の提案として、昨年はじめて実施して好評を博した 「人力車 体験サービス」を今年も実施する。

なお3 月 31 日のプレミアムフライデーは、仕事帰りの方はお買い上げ条件なしで利用可能とのこと。

自らインバウンドを取りに行ってますと高らかに宣言、そしてそれを日本語でするあたりなんだか違和感を感じる。サービスとして内容は悪くないものの、プレスリリースのやり方には少し疑問を感じる。

また、ブラウザでPDFを閲覧した際、タイトルがどの企業もおかしく、特にこのページは平成23年6月5日という表示。だからなんだと言えばそれまでだが、簡単に修正できるものなので、それくらいはやってもらえないかな・・・という感想だ。

 

-3月24日 新ブランド「B TOKYO」デビュー ジャパンメイドのこだわりを1型のブレザーに

日本人による世界の男性達のための服をつくりたい、という思いから生まれた 「B TOKYO」が、西武渋谷店でデビューする。ISSEY MIYAKE のクリエイティブディレクターを経て独立し、その後も様々なブランドのデザインディレクターを歴任してきたファッションデザイナー 滝沢直己氏がデザイン、プロデュースを手掛けるメンズウエアブランド。最初に出店する店舗が西武渋谷店というのがなんとも形容し難い。「B TOKYO」とGoogle検索を掛けても関係ないサイトが大量に出てきてしまう・・・

* * *

ドラッグストアの百貨店超え、大丸松坂屋の短編ドラマなど


3月第3週の百貨店ニュースのまとめです。

 

まずは今週は百貨店業界、というわけではないですが、以下のニュースが目につきましたね。

ドラッグ店市場規模 百貨店超え 6.4兆円、16年度5.9%増 :日本経済新聞

ドラッグストアの売上が前年比5.9%増の約6.4兆円となり、売上額が6兆円を下回った。

ドラッグストアの売上は調査開始の00年から16年連続での前年比超え。百貨店の売上とは対照的である。上記ニュースでは、『「かかりつけ薬局・薬剤師」制度で生まれた商機を捉えた』とあるが、もう一つ薬局と言いながら、薬だけにとどまらない品揃えがあるだろう。所謂「ドラッグストア」には薬だけでなく、飲料、お菓子からありとあらゆる日用品が取り揃えられている。

処方箋の待ち時間に買い物もできるし、コンビニ・スーパーと同じ感覚で利用する人もいれば、それらよりも価格が安いため、好んで利用する人も多いだろう。利益率の高い、医薬品を扱っているからこそできる話である。

薬屋でありながらニーズに答えてきた結果が「ドラッグストア」になったのだ。

百貨店もあり方が問われる。これまでの消化仕入れ・高級婦人服で売上を作ってきたやり方では通用しなくなっている。ニトリなどに代表される、テナントの強化でも、自主商品の充実でも、成功するかはわからないが、やり方は変えなければならない。

 

3月14日 人気店のカレーパンを組み合わせ販売

そごう・西武のネット通販 e.デパートでは、巷で話題の人気店のカレーパンを組み合わせ、期間限定の食べ比べセットを販売する。

これはもともと昨年夏に西武池袋本店で行われたカレーパンフェスタが元になっているのだが、インターネット販売は同時にやらなければ意味がないのではないだろうか。店舗で食べて勝って帰りたい、でも持って帰れない、また日を空けてから食べたい。そういった要望に答えるためのオムニチャネルなのだが、半年遅れで通販をはじめてどれくらいの人が思い出して買ってくれるのだろうか。

オムニチャネルに無理やりつなげているサラリーマン的発想に見えて仕方ない。

 

-3月10日 大丸松坂屋百貨店、5分の短編ドラマ配信 :日本経済新聞

 

大丸松坂屋百貨店は10日、1話5分の短編ドラマの配信を始めた。まずは大丸松坂屋百貨店を舞台としたドラマを計5本制作。自社のサイトのほか、Youtubeでも視聴できる。第一話はオンワード樫山とコラボ、ドラマの配信と合わせて、ミニチュアの商品を展示するなど実際の店頭でも連動した販促を実施する。

実際のYoutubeは以下

ドラマと実際の店頭を結びつけている点、もちろん実際のブランドも登場する。上記ドラマは「23区」が登場している。こういったやり方がオムニチャネルでは・・・と思ってしまう。

ただ1点、1話5分程度というのがやや長い。「君の名は」でさえ100分で終わるのだ。広告も兼ねているドラマで5分は長い。少なくとも2〜3分程度にまとめていないとドラマを見始めるまでのハードルは高い。スマホ世代には時間も通信量も気にする。

* * *

三越伊勢丹HD大西洋社長辞任、東武百貨店制服刷新


3月第2週の百貨店ニュースのまとめです。

 

まず今週は三越伊勢丹HDの大西洋社長の辞任がありましたね。

ミスター百貨店の挫折 三越伊勢丹HDの大西氏退任 :日本経済新聞

業績不振・大西社長の社内改革に対する社内からの反発が多かったということですが、なかなか理解できない理由ですね。

まず業績不振といいますが、業績好調な百貨店はどこにあるのでしょうか。ピーク時には9兆円合った百貨店売上高は現在は6兆円を割り、前年の売上すら維持できない業界のなかでどこに業績好調を維持できる人材がいるのでしょうか。

大西社長がやったことをいくつかあげると・・・

・正月の営業の改革、セール時期の後ろ倒し

・販売員に対するインセンティブ、給与面での改善

・営業日短縮、店休日

・Tポイントカード導入(カルチュアコンビニエンスクラブとの提携)

・オイシックスとの提携

・自主開発商品の充実。自主商品の売上の割合は15%まで上昇

・JTB、日本通運との合弁会社

・ニッコウトラベルのTOB

などなどある。もちろんこれらすべてが成功に結びつくものではないかもしれないが、百貨店という現代では難しいビジネスモデルからなんとか脱却するためにいろいろ施策を取ってきたのは間違いない。

どうやったら百貨店は成功するのか、復活できるのかに対する解を持っている人はいないが、これまでと同じやり方・業態であれば失敗するのは明らかだ。社内から改革に対する反発が合っての辞任劇となったのであればこれから三越伊勢丹に大きな変化は望めなさそうだ。正直これまでの百貨店のやり方で業績を上げられるとは到底思わない。大西社長のやり方が正解とはいえなくても大まかな方向性は間違っていなかったと思われる。

ただ大西社長は

「今の30~40代がマネジメントする5年後はすごく良い会社になる」

と語っている。従業員はこれまでの改革が間違っていなかったことを証明してほしい。

代表取締役の異動に関するお知らせ

 

-3月6日 東武百貨店14 年ぶりに制服刷新!新制服4月3日導入

東武百貨店は、4 月 3 日(月)から池袋本店・船橋店で働く従業員の制服を一新する。池袋本店は 1962 年に開店し今年で 55 年、船橋店は 1977 年に開店し今年で 40 年を迎えます。これを機に、2003 年以来 14 年ぶりにリニューアルする。

制服を刷新とのことだが、これぞ2017年!!という印象はない。百貨店といえばおしゃれで先進的なイメージ(今はないかもしれないがそうあるべき)なのに、かなり保守的でかわいいとは言い難いものが多く、今回もそうみえる。スカイマークがミニスカを導入しようとして炎上したのが記憶に新しいが、そうでなくても明らかな魅力を感じられるものだといいのにと思ってしまう。

もちろん年齢もバラバラですべての人の要求を満たすのは難しいとは思うのだが・・・

* * *

2017年1月の全国百貨店売上


2017年1月の全国百貨店売上が発表されました。

 

売上高総額 5,209億円
前年比 -1.2%(店舗数調整後/11か月連続マイナス)
対象百貨店 81社 234店 (2016年12月対比±0店)

営業日数増減 30.1日(前年比 ±0.0日)
土・日・祝日の合計 11日(前年比 -1日/土曜1日減)

 

数字は以下のリンクから確認できます。

百貨店売上高統計情報

 

1月の売上高は、前年比1.2%減で11か月連続のマイナス。
顧客別ではインバウンド(シェア4.2%)が、春節の月ズレによる購買客数増加(31.0%増)を受け、単月で過去最高売上となる約217億円で前年同月比24.8%増を記録した一方で、国内市場(シェア95.8%)は2.1%減で6か月連続のマイナスに終わっている。
商品別では、主要5品目の衣料品、身のまわり品、雑貨、家庭用品、食料品のうち、化粧品の増勢や美術・宝飾・貴金属の回復などを要因に雑貨が3.5%増で2か月連続のプラスとなっている。

春節のズレが入って、インバウンドが大きく伸ばしていながら売上は前年比1.2%減。”爆買い”が落ち着いた今、2月はインバウンドも見込めない。さらに売上は厳しいものになりそうだ。

* * *

さくら野百貨店閉店、GINZA SIXアプリ、就活解禁


3月第1週の百貨店ニュースのまとめです。

 

まず今週1番のニュースはこちらですね。

<さくら野百貨店>仙台店、突然閉店 ポイントは…驚きの声 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

仙台駅前のさくら野百貨店仙台店を運営するエマルシェは27日、仙台地裁に自己破産を申請し、破産手続き開始決定を受けた。負債総額は約31億円で、従業員約120人は26日付で全員解雇された。

本当に突然の営業停止、解雇だったようで、当日も大勢の買い物客が来ていたようだ。

以下はミスターミニット 代表取締役社長の迫 俊亮さんのNewsPicksでのコメントが印象的だったので引用させて頂く。

”弊社はさくら野仙台店に店舗があります。
お客様や取引先はもちろん、百貨店側の社員にも事前通知なしの突然の閉店。館側の社員は既に全員解雇されたため不在な上、警備員すら十分に配備されておらず、一方で賃貸借テナントの一部は営業継続なため館内にお客様は入ってくる・・・という状況で、現場は大混乱です。”引用元:<さくら野百貨店>仙台店、突然閉店 ポイントは…驚きの声

お客様はおろか取引先、百貨店本体の従業員にも通知なしのいきなりの閉店だったようだ。なんというか破産とは言え、周りへの影響を全く考えていないこのやり方は、破産と言われても納得してしまう。百貨店の閉店といえば最後に従業員が玄関口に並び、お客様に見送られ、惜しまれながら閉まっていくというのを思い出すが、それもなかった。

ブックオフやH&Mの導入など、やり方としては悪くないようにも思えるが、他社での成功例をそのままマネただけ、現に他のテナントへの客入りには影響していなかったようだ。立地、歴史、顧客の違いがわからず、周りの商業施設のせいにばかりしてきたからこのような結果に至ったののだ。

そして大手百貨店の地方店も例外ではない。2月28日には西武筑波店と八尾店が営業を終了、三越千葉店、三越多摩センター店もは3月の閉店を予定している。

ただ管理人としてはこういった業界の縮小は必ずしも悪いことではないと思っている。もうすでに百貨店に規模の利益が働くことはありえないのだから、不採算店は早めに閉めて、利益の取れる首都圏、大型店のみに力を集約すべきだ。大型店でやっとのことで得た僅かな利益も、地方店の赤字で消えていくという構造はなんとかしなければならない。

ご出店のお問い合わせ|さくら野百貨店仙台店

 

3月1日 「GINZA SIX カード」および「GINZA SIX アプリ」登録開始

クレジット機能がついた「GINZA SIXカード」は、プレステージ(年会費50,000円/
税抜)とゴールド(年会費 5,000 円/税抜)の二種類。

ポイントカードには目立った特別なものはない、保険や100円で1ポイント、高額利用者には開放するラウンジ等だ。

ただこのGINZA SIZアプリは面白そうだ。ポイント管理に加え、館内ナビゲーションシステムを備えている。館内ナビゲーション・システムは割と難しい技術で、GPSのように開放されているシステムを使うのではなく、館内にビーコンなどを自前で実装して、位置情報を把握しなければならない。様々な障害物もあるし、GoogleMapなどの多少の誤差が許されるものと違い、館内の狭い範囲で成果な位置情報を提供するのはハードルが高い。ただ、その一方でこの機能をユーザーが頻度よく利用してもらえれば、顧客がどのルートを辿りやすいか、どのルートはわかりにくいか、よく検索される店などのビッグデータが手に入る。もちろんデータにはなんの意味もなく、同活用するかではあるが、これまでの百貨店人にありがちな経験に基づく科学的根拠のない判断はこうやって駆逐されていくのだろう。

 

-【就活】3月1日スタート「売り手市場」…3カ月間の短期決戦 経団連指針の形骸化も(1/2ページ) - 産経ニュース

3月1日より経団連指針の就活が”解禁”となり、各百貨店も新卒採用サイトをオープンさせた。以下にリンクを載せておく。採用サイトは就活生のみならず、企業の情報がわかりやすく、もちろんいい面しか書いてないことも多いが、ざっと会社について知るためには役に立つ。これから順番にそれぞれの就活サイトを見ての解説記事を書く予定です・・・!

株式会社 三越伊勢丹 採用情報

2018年度 高島屋新卒採用サイト

大丸松坂屋百貨店|新卒採用サイト2018|J.フロント リテイリンググループ

新卒総合職採用情報|株式会社 そごう・西武

にほんブログ村 企業ブログ 卸売・小売業へ